子供に読んであげる用の絵本を図書館で探していたら、「ギルガメシュ王ものがたり」という大型絵本があったので読んでみた。

子供に読んであげる用の絵本を図書館で探していたら、「ギルガメシュ王ものがたり」という大型絵本があったので読んでみた。

ギルガメッシュ叙事詩は、四大文明のメソポタミア文明の神話(一万年くらい前の話)です。
三部作で大きいけど、絵本で読みやすい。ちなみに子供は「絵が怖い~」と言って見向きもしなかった(^_^;)


半神であるウルクの王ギルガメッシュが、自分の偉大さを知らしめるために世界一の城壁を民に築かせる。
最初は「外敵への防衛」と思って素直に従っていた民たちも生活が圧迫されてきたので、太陽神になんとかしてくれ~と泣きつく。
太陽神は、森に毛むくじゃらの半獣人エンキドゥを誕生させ、けものフレンズな生活をさせる。
狩人の妨害をして、ギルガメッシュ王の耳に届くようになり、王はシャムハトという歌の上手い神聖娼婦を派遣させ、賢者タイムになった所をウルクに連れてきて、ギルガメッシュ王と殴り合いの決闘になる。
「お前なかなかやるじゃねぇか」 「お前もな」 と無二の親友になり、孤独に狂っていたギルガメッシュ王は正気を取り戻して、善政を敷くようになった。


これでめでたしめでたしとはならず、不慮の事故でシャムハトが、いきなり死んでしまう。
シャムハト「なぜだ、何故なんだ!」
ギルガメッシュ王「全部フンババのせいだ」←なぜ?

2人でフンババ退治すると、なぜか急に女神が結婚を申し込んでくる。
断ると逆恨みしてウルクの都に攻め込んでくる。それも失敗するとエンキドゥを病気にして死なせる所で二巻は終了


シャムハトもエンキドゥも死んでしまったので「死こそが一番の問題だ!」と結論づけて、永遠の命を求めて旅に出るギルガメッシュ王。
ノアの方舟の元ネタとなった「ウトナピシュティム(イース6のサブタイにもなっていたな…。)」が不死の秘密を知っていると聞いて、死海に訪ねてみると「一週間寝ないで話を聞いていたら、教えてやろう」と言われて挑戦するが、やっぱり寝てしまう。
「もうワンチャン!」と、しつこく聞くと結局教えてくれる(不眠挑戦は何だったんだ…。)
「ノアの方舟的な事をしたら神様が不死にしてくれたので、自分には分からんけど、若返りの薬草ならあるよ」
若返りの薬草を手に入れて、喜んでウルクに帰ろうとするギルガメッシュ王だったが、寝ている間に女神イシュタルに若返りの薬草を食べられてしまう…。
絶望の淵に立たされたギルガメッシュ王は、死んだエンキドゥに「お前が死んでも、お前の活躍と都市は永遠だ」と諭され、昇天する

女神イシュタルって、ゲームなんかだと主人公を助けてくれるイメージだけど、ギルガメッシュ王に結婚を申し込んだら断られて、逆恨みして延々と嫌がらせをする役割なのね(^_^;)
フンババは原文のシュメール語だとフワワで、なんだかチワワみたいで可愛い響きだな。