「55歳からのハローライフ」を読んでみた。

「55歳からのハローライフ」を読んでみた。
同作者の「13歳からハローワーク」の語感で、「55歳からのハローワーク」と読み違えたりもするけど、だいたい合っていた(^_^;)
次は「36歳からのハローワーク」とか出てもおかしくなさそう。

もともと神奈川新聞で連載されていた中編小説5本をまとめた物で、断片的に読んでいて面白そうだな〜とは思っていたから、早速購入。
還暦前後の普通の男女5人を主人公で、なんというか、今の時代感が良く出ています。


1、定年退職後の夫が、愚痴ばかりになり嫌気が刺し離婚→婚活するも現実を突きつけられる「結婚相談所」
2,ホームレスになるのでは?という恐怖心を抱きつつ、中学の友達と出会って一悶着「空を飛ぶ夢をもう一度」
3,定年後は夫婦でキャンピングカーで全国を回ろう!と言ったら妻に拒否され、再就職にも絶望させられたり…。「キャンピングカー」
4,独立した息子や倦怠期の夫に代わる、愛犬を飼う喜びと悲しみを描く「ペットロス」
5,定年後のトラック野郎が、古本屋で上品な女性に恋心を抱く「トラベルヘルパー」

色々なシチュエーションがあり、バラエティに富んでいて面白かったです。
13歳の大人でも子供でもない微妙な立場に立たされるのと同様に、55歳というのは年寄りというには早いが若くもない、そんな微妙な年頃という点では同じだな…。と思いました。
退職した団塊の世代に向けて、こういった小説やドラマが、これから増えるのかな?