メサイア・ワークス

ゴールデンカムイの時代背景も、これでバッチリ!?「生きづらい明治社会」

ゴールデンカムイの時代背景も、これでバッチリ!?「生きづらい明治社会」

図書館にあったので借りて読んでみた。
色々と変わった平成もしんどいけど、明治も同じように時代の変化が激しくて大変だったんだよ。という本。
岩波ジュニア新書なので、話し言葉で分かりやすかった。

1, 士農工商で生まれが全てという江戸時代から、本人の努力次第で立身出世できる明治時代に変化した。
2, そうは言っても、大学に行ったり商売のチャンスに出会えるのは、もともと恵まれた生まれの人たちだけ
3, そんな人たちが政府の要人や政治家になるので、貧民救済とはならない。
※全く無かった訳ではなく、恤救規則(じゅっきゅうきそく)という生活保護の前進や、無料で治療してもらえる医療クーポン「施療券」というのがあったが「自己管理ができていなくて、体を大切にしなかった」という糖尿病患者バッシングのような理由で廃止になった。

4, 通俗道徳(成功した人は必ず努力している→失敗した人は駄目な人)という自己責任論が江戸時代から台頭
5, 江戸時代は、集団主義(集団の中で富める者が貧者を救う義務があった)だから大丈夫だった。
6, 明治から個人(自己責任)の時代になったので、貧民が増大。
7, 20前後の若い男性がデモにかこつけて警察署や交番などを焼き討ち
※焼き討ちの説明(何百人で警察署や交番を取り囲んで窓ガラスを割ったり破壊行動をして、最後に石油をまいて放火)があったのが斬新だった…。

モバイルバージョンを終了