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「名探偵の勘」リプレイ風ルール説明

「名探偵の勘」リプレイ風ルール説明

プレイ時間:5〜10分
対象年齢:10歳以上
カード枚数:18枚(以下の3種類)
『数字カード(1〜5)』15枚
『手札カード(証言、論理的思考)』2枚
『第二の殺人カード』1枚
頒布価格:500円

作者「それじゃあ、はじめるよ〜。今回は自作カードゲーム『名探偵の勘』です」
友人「おお、ゲームマーケット2012秋に出品する奴ね。どんなゲーム?」
作者「絶海の孤島(もしくは雪山の山荘)で起きた殺人事件を解決する、一人専用カードゲームです」
友人「そんなの成立するのか?聞いた事ないぞ?」
作者「うむ、俺も無い(笑)。近頃、二人用カードゲームが流行っているらしいので、さらに加速させて一人用とか作れないかな?と思って」
友人「加速させすぎだろwww そんなに加速させて大丈夫か?」
作者「大丈夫だ、問題ない!」
友人「本当に?」
作者「・・・たぶん。」

//カード構成

友人「で、どうやってやるの?」
作者「『数字カード』ってのが15枚ある。1〜5まで書かれていて、数字の数と同じ枚数だけある」
友人「ふむ、1が1枚、2が2枚、3が3枚で、4が4枚、5が5枚で、合計15枚だね。確かに」
作者「残りの『手札カード(証言、論理的思考)』2枚と『第二の殺人カード』1枚も一緒に混ぜてからシャッフルして、全てのカードを山札とする」
友人「あれ、『手札カード』は手札として持たないの?」
作者「うん、最初は全部山札。ドローできたら、手札として保持できる。ただし一枚だけ」
友人「さっさと使った方が良いと言う訳ね」
作者「そういう事」

//プレイ準備

作者「最初の準備として、シャッフルした山札から、2枚めくらずにゲームから除外します。山札の上方に置いておいて」
友人「なんで?」
作者「ゲーム展開が最後の方になっても、不確定要素を残すためだよ」
友人「ふーん」
作者「じゃあ、ゲームを開始しようか。とりあえず山札から一枚ドローして、山札のすぐ下に置いてみて」
友人「『4、アリバイ』ってカードが出たよ。なんかトレーディングカードっぽいな」

//推理判定とは

作者「それじゃあ、次に山札からめくられるカードを予想します。
ドローした『4、アリバイ』より
『低い(ロー)』
『同値(イコール)』
『高い(ハイ)』
の三択です」

友人「なるほど…。確率的には、
『低い(ロー)』なら6枚(1+2+3=6枚)
『同値(イコール)』なら3枚(4枚中、一枚オープンされたから)
『高い(ハイ)』なら5枚なんだから
『低い(ロー)』を選ぶが正解かな?」

作者「確率的には、その通り! まあ、二枚はゲームから除外されているけどね。確率なんて飾りですよ。頭のいい人にはそれが分からんとです!」
友人「よく分からんので『低い(ロー)』にしておきます」
作者「それじゃあ、山札から一枚持ってきて、現在オープンされているカードの左側に置いてから、オープンして」
友人「なんで?」

作者「『低い(ロー)』なら左、『同値(イコール)』なら下、『高い(ハイ)』なら右、に置いてからオープンするんだよ。一人用なので、口に出さなくても大丈夫なように」
友人「口に出して、オープンしちゃダメなの?」
作者「別にダメじゃないけど、テストプレイで何回も同じ事やっていると、間違ったり、どれ選んだっけ?と混乱したりする事が多かったから」
友人「ほほう。で、『低い(ロー)』を宣言して、ドローしたカードは『3、足跡』なので、成功?」

作者「うん、元々あった『4、アリバイ』は山札の右側に置いといて。右側が正解エリア、左側が失敗エリアとなっています」
友人「なんで右側が正解エリアなん?」
作者「俺がミギー好きだから・・・ではなく、右がRight(正しい)だからだよw」
友人「なるほど。それじゃあ置いた。次はドローした『3、足跡』で、同じように判定すればいいの?」
作者「おお、その通り。飲み込みが早くて助かります。ちなみに、この判定は『推理判定』と呼びます」

//終了条件 & 勝利条件

友人「最終的に、どうなったら勝ちなの?」
作者「山札が無くなったらゲーム終了。その時点で正解エリアと失敗エリアのカードを比べて、正解エリアのカード枚数が多ければ勝ち。名探偵は、見事に事件を解決した事になります」
友人「同数だったら?」
作者「同数以下だったら負け。事件は迷宮入りとなります…。」

//ドロー効果&プレイ効果

友人「それじゃあ、迷宮入りしないように頑張ってみよう。まあ、普通に考えたら『3、足跡』なんだから『高い(ハイ)』だよな…。とりあえずドローしてみた!」
作者「なんだった?」

友人「『4、思い込み ドロー効果: 逆の推理判定を行う。同値を選択していたら無視』ってのが出た。もしかして失敗?」
作者「うん、結論から言うと失敗。一つずつ説明していこう。
a. 数字カードには、特殊な効果があるカードがあります。
b. 山札から、ドローした時に発動する『ドロー効果』
c. 既にオープンされている状態で、次のカードをめくる時に発動する『プレイ効果』
d. 今回は、『ドロー効果: 逆の推理判定を行う。同値を選択していたら無視』なので、『高い(ハイ)』を選択したけど『低い(ロー)』として扱われます」
友人「え〜、じゃあ、本当なら成功なのに、失敗なの?」
作者「うん、残念ながら。山札の左側(失敗エリア)に、プレイされていた『3、足跡』を置いておいて」

友人「これ、ボードかマットか何か、あった方が分かりやすくない?」
作者「でも、ボードをつけるとお値段が跳ね上がるからな〜。安くて簡単、お手軽なゲームが一番だよ」
友人「そんなもんかね〜。」
作者「だって、これでボードつけて二千円です。って言ったら買う?」
友人「高いな、確かにw」
作者「だろ。同人ゲームでは値段を押さえるのが一番だよ。500円、1000円、1500円では買い手の印象がずいぶん違う」

//手札&第二の殺人カード(数字カード以外をドローした時の処理について)

友人「次は『4、思い込み』を基準に考えるのか…。じゃあ5のカードが全然出てないから『高い(ハイ)』で!」
作者「なんだった?」

友人「『論理的思考(手札) 「第二の殺人」「1、凶器」以外のカードの効果を無効にできる』ってのが出てきた。これって手札として持っていて良いの?」
作者「その通り! もう一枚早く出ていれば、さっきの『4、思い込み ドロー効果: 逆の推理判定を行う。同値を選択していたら無視』を無効に出来たのに」
友人「俺に言われても(苦笑)、数字カード以外が出てきたら、どうすれば良いの?」
作者「もう一回、山札から一枚ドローして、同様に推理判定をしてみてくれ。ちなみに選択は変更できないよ。『高い(ハイ)』のまま」
友人「何回もやってていて、忘れちゃったり、よく分からなくなった時は?」
作者「そういう時はしょうがないから、好きに選択していいよ(苦笑)」

友人「『5、ひらめき プレイ効果: 同値で成功した場合は、山札からもう一枚ドローし、成功カードにして良い』ってのが出た。成功?」
作者「うん、成功。ドロー効果じゃないので、今回の推理判定には無関係。『4、思い込み』を山札の右側(成功エリア)に置いておいて」
友人「『5、ひらめき プレイ効果: 同値で成功した場合は、山札からもう一枚ドローし、成功カードにして良い』って事は、『同値(イコール)』を選ぶべき?」
作者「そうね…。5は残り4枚もあるし。ただ『低い(ロー)』の方が、だんぜん成功確率が高いけどね」
友人「でも、せっかくなので『同値(イコール)』を選んでみよう。お、『5、怪しい影』だから成功だ!山札からドローしていいの?」

作者「うん、どんなカードをドローしても、内容を無視して、成功カードとなります」
友人「『4、聞き込み ドロー効果: このカードは3として扱っても良い』ってのが出た。なんか有利っぽいカードだけど」

作者「特に効果は発揮せずに、成功エリアに移動させて。『5、ひらめき』も成功エリアに移動ですね」
友人「おお、プラス二枚だ。成功カードが4枚に対して、失敗カードが1枚だし、楽勝じゃないの。このゲーム(笑)」

//1のカードの処理について

作者「さてはて、どうなんでしょ? 次は『5、怪しい影』を使って、次の推理判定です。」
友人「そりゃ、常識的に考えて『低い(ロー)』だよ。ペラっと、ほら『1、凶器』だから成功…。じゃない!?」

作者「うん、1は5に対してだけは、大きい数字として扱われるんだよ。でないと、1は『同値(イコール)』も無いし、『高い(ハイ)』しか選ばれなくなるじゃん」
友人「ぐぐぐ・・・。なんて嫌な作りだ。いや、褒め言葉ですよ(笑)」
作者「素直に受け取っておくよ(^_^;)」

//『第二の殺人』(自動的失敗)カードについて

友人「1だから『高い(ハイ)』しか無いと思っていたけど、5が後3枚残っているのか…。まあいいや、『高い(ハイ)』で。(ペラっと)なんか変なのが出た。『第二の殺人』」

作者「ああ、それは推理判定に自動的失敗するカードです。失敗エリアに持っていって」
友人「『論理的思考』で防げないの、これ?」
作者「残念ながら、『論理的思考(手札)』は、『「第二の殺人」「1、凶器」以外のカードの効果を無効にできる』だからね〜」
友人「使えね〜(>_

友人「ちなみに効果とかじゃなくて、それっぽい事が書かれている文章は何?」
作者「いや、全部のカードに効果があるのもウザいし、かといって空欄も寂しいから、それっぽい文章を入れてみただけです(苦笑)」

//手札は一枚まで

友人「まあ、1はもう無いんだし、2は残り1枚でしょ。それなら『高い(ハイ)』で。(ペロッと)『観察眼(手札) 推理判定時に、ドローしたカードの値を±1できる(5に+1、1に-1は出来ない)』ってのが出た」

作者「ああ、残念。手札は一枚までしか持てないので、今ドローした『観察眼』か『論理的思考』のどっちかを、山札の上部に捨てて」
友人「え〜、どっちか使う事によって一枚にするとか、ダメなの?」
作者「うん、ダメ。二枚になった時点で捨ててくれ」
友人「う〜ん、悩むけど、数字を操作できる『観察眼』の方が強そうなので、『論理的思考』を捨てます」
作者「捨てたカードは、山札の上部に置いておいて。最初にゲームから除外した2枚のカードもここに置きます。使用した手札もね」

友人「再度、山札からドローすると…。今度は数値のカードだな。『5、容疑者X プレイ効果:推理判定で「同値」しか選べない』か…。ドロー効果って書いてないから成功だけど、次の推理判定では同値しか選べんのか」
作者「まあ、5も後2枚残っているし、それほど嫌な効果じゃないね」
友人「そうね…。でも、どうせ失敗するよ。たぶん」

//『名推理』(特殊な推理判定)カードについて

友人「と言いつつも、気合いを入れて、山札からドロー!
『2、名推理 ”プレイ効果: 通常の推理判定ではなく1〜5の数値を指定する(ドローしたカードの効果は「第二の殺人」以外は無視)
成功した場合、失敗エリアにある任意のカードを一枚だけ、成功エリアに移動させて良い”』なんか、やたら長い説明だな。
やっぱり失敗なので、『5、容疑者X』は失敗エリア(山札の左)へ〜」
作者「だいぶ慣れてきたね〜。このカードでの推理判定は、純粋に数字当てとなります」
友人「1と2はもう無いよね…。3が二枚、4が一枚、5が二枚か…。難しいね、どれにしようか」
作者「まあ、そこは『名探偵の勘』で(笑)」
友人「なるほど、だからタイトルを『俺が名探偵!』から『名探偵の勘』に変更したの?」
作者「うん、実はそうなのだよ。確率も大切だけど、勘も大切だからね〜。」

作者「で、結局、どれにするの。3? 4? 5?」
友人「ここはあえて、確率の一番低い4。つまり『同値(イコール)』だ!」
作者「じゃあ、ドローしてみるが良い!」
友人「お、本当に成功した『4、疑心暗鬼 ドロー効果: 2以上の差がないと失敗。同値を選択していたら無視』って書いてるけど、効果は無視していいんでしょ?」

作者「まあ、2以上差があるから、効果を適応しても成功だけどね(苦笑) 『2、名推理』に成功したから、失敗エリア(山札の左)にある好きなカードを一枚、成功エリア(山札の右)に移動させていいよ」
友人「それなら『5、容疑者X』にしよう。『容疑者Xなんて、最初からいなかったんだよ!』」
作者「『な、なんだってー!どういう事なんだ!』」
友人「『第二の殺人』にして、『第二の殺人なんて、起こっていなかったんだよ!』とかでも良いかもw」
作者「まあ、このカードの趣旨を御理解して頂けたようで、嬉しいよ(笑)」

友人「じゃあ、次は『低い(ロー)』にしてみるかな(ペロっと) なんか出た『3、ミスリード ドロー効果: 一枚余分にドローして、どちらも成功しなければ、両方とも失敗となる(山札の最後一枚なら自動的に失敗)』」

作者「普通の推理判定ならこの時点で成功だけど、もう一枚ドローして。」
友人「山札最後の一枚だから、これで終わりだね。で、ドローしたカードが『5、密室』という事は…。」

作者「そう、二枚連続で失敗という扱いになります。『4、疑心暗鬼』と『3、ミスリード』は失敗エリア(山札の左)に移動させて」
友人「この手札にある『聞き込み(手札) 推理判定時に、ドローしたカードの値を±1できる(5に+1、1に-1は出来ない)』ってのは、使えない?」
作者「使っても良いけど、プレイされている『4、疑心暗鬼』に対して『低い(ロー)』を宣言して、『3、ミスリード』と『5、密室』だから、成功させようがないよ」
友人「手札って、全然使えないじゃん!」
作者「いや、たまたまだって(苦笑)」

//山札の最後の一枚

友人「最後に残された『5、密室』は、どうなるの?」
作者「最後の一枚は、自動的に失敗エリアに移動します」
友人「ヒドい!これで成功エリアと失敗エリアが、7枚ずつの同数になったんだけど…。」
作者「最初に言ったように、同数だと負け。事件は迷宮入りしました。」
友人「名推理に成功したのに〜。でも、結構面白かったよ。一人用なのにパズルって言うより、ちゃんとゲームになっていたし」
作者「一人専用だけど、こうやって複数人でワイワイ相談しながらやっても、楽しいと思う」
友人「そうね。小学生時代に友達の家でみんなでやった、ファミコンのドラクエ1を思い出す」
作者「『娘が誰にもやらん』の時もそうだけど、年齢がバレる発言が多いよね(笑)」
友人「まあ、別に隠している訳じゃないし、いいじゃね」

//お値段とかセット数とか

友人「ちなみにこれって、いくらで売る予定なの?」
作者「一応、500円にしようかと。今回は印刷所使ったけど、枚数が少ない&200セット注文したから、なんとかワンコインで」
友人「200セットも!?そんな作って大丈夫なの?」
作者「う〜ん、結構売れ残るかもしれんけど、前回の『娘が誰にもやらん』は、手作り30セットが瞬殺だったからさ」
友人「だからって、200セットは、多すぎでは?100じゃダメだったの?」
作者「100だと色々とギリギリなんだよね。できればワンコインに押さえたかったし。」
友人「なるほどね〜。」
作者「前回は、ブースに来る人来る人に『すみません、売り切れです。』と、ひたすら言い続けるのが心苦しかったというか。それなら在庫リスクを取ってでも多めにしてみた」
友人「自作カードゲームは二作目なのに、思い切ったね」
作者「実は、再販の『娘が誰にもやらん』も、200セット頼んであるwww」
友人「合計で400セット!?正気か!?」
作者「いやいや、両方とも完売するかもしれないじゃん!」
友人「いくらなんでも無理だろ〜。」
作者「『ゲームは面白ければいいんだ。面白ければ完売する。当たり前だ。』」
友人「言うね〜。でも、それは母数が多い全国紙だから、言えるセリフだよ。そもそも同人アナログゲームなんて、購入候補リストに入れてもらえるかどうかって所に、第一の難関があるんだし」
作者「まあ、俺もそう思うよ(苦笑) それじゃあ、ゲームマーケットに来れない人のために、ネット通販とかECサイト立ち上げてみるとか(笑)」
友人「お、さすがプログラマ。ITスキルの高さがキラリと光るね(^_^)/」
作者「まあ、どうなるか分からんけどね〜。」

ゲームマーケット2012秋の新作「名探偵の勘」制作秘話

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