2026年8月14日、本田技研工業(7267)を1株1,645円で100株買った。

2026年8月14日、本田技研工業(7267)を1株1,645円で100株買った。

購入金額は16万4,500円で、NISAの成長投資枠を使った。

今回の購入は、「ホンダは有名だから」「株価が安そうだから」という感覚だけで決めたものではない。

最初に相場全体の流れを確認し、その次に上昇の勢いがある銘柄を探し、最後に損失をどこまで許容するかを決めた。

この記事では、株を始めたばかりの人にも分かるように、私が本田技研を買った理由を順番に説明する。

今回の購入内容

項目 内容
銘柄 本田技研工業(7267)
購入日 2026年8月14日
購入価格 1株1,645円
購入数 100株
購入金額 16万4,500円
口座 NISA成長投資枠
損切り価格 1,550円
利益確定の目安 1,835円

最初に相場全体を確認した

個別株を買う前に、日経平均の状態を確認した。

日経平均は、日本を代表する225社の株価をもとに計算される指数である。

すべての日本株が同じ方向へ動くわけではないが、日本株市場全体の調子を知る目安になる。

たとえるなら、日経平均は「その日の天気」に近い。

晴れている日に外出しやすいのと同じように、相場全体が上昇しているときのほうが、個別株も上がりやすい傾向がある。

反対に、相場全体が大きく下がっていると、良い会社の株まで一緒に売られることがある。

購入判断前日の2026年8月13日は、次の状態だった。

指標 金額
日経平均の終値 68,308.59円
25日移動平均線 65,771.28円
75日移動平均線 65,643.23円

【ここに「2026年8月13日の日経平均の地合い判定」グラフを挿入】

移動平均線とは何か

移動平均線とは、一定期間の終値を平均してつないだ線である。

25日移動平均線なら直近25営業日、75日移動平均線なら直近75営業日の平均を表す。

毎日の株価だけを見ると、上がったり下がったりしていて流れが分かりにくい。

移動平均線を使うと、短期と中期の流れを少し滑らかにして確認できる。

今回は、次の三つの条件を確認した。

  1. 日経平均の終値が75日線より上にある
  2. 25日線が75日線より上にある
  3. 25日線が前日より上がっている

終値は75日線を2,665.36円上回っていた。

これは、現在の株価水準が過去75営業日の平均より高いことを意味する。

25日線も75日線を128.05円上回っていたため、短期の平均が中期の平均より高い状態だった。

さらに、25日線は前日の65,769.22円から65,771.28円へ2.06円上がっていた。

上昇幅は小さいので、「勢いよく上向いている」とまではいえない。

それでも三つの条件がそろっていたため、少なくとも相場全体が明確な下落局面にあるとは判断しなかった。

次に上昇の勢いがある銘柄を探した

相場全体を確認したあと、日経平均を構成する225銘柄の中から、最近よく上がっている銘柄を探した。

ここで使った考え方がモメンタムである。

モメンタムとは、株価の上昇や下落の勢いを表す言葉である。

簡単にいえば、「最近強い銘柄は、その強さがしばらく続くことがある」という考え方だ。

株を始めたばかりだと、値下がりした銘柄を見て「安くなったから買おう」と考えやすい。

しかし、下がっている銘柄が必ず元の価格に戻るとは限らない。

業績悪化などの理由があれば、そのまま下がり続けることもある。

そこで今回は、下がった銘柄の反発を狙うのではなく、すでに買われている銘柄の上昇が続く可能性に賭けた。

本田技研の直近3カ月の上昇率は31.22%で、日経平均を構成する225銘柄の中では16位だった。

この数字から、本田技研は市場の中でも上昇の勢いが強い銘柄だと判断した。

上がりすぎた銘柄は除外した

モメンタム投資は、「最近上がった株なら何でも買う」という方法ではない。

短期間に上がりすぎた銘柄を買うと、購入直後に利益確定の売りが出て、急落することがある。

そこで、次の条件に当てはまる銘柄は候補から外した。

  • 株価が25日線から8%を超えて上に離れている
  • 直近5営業日で10%を超えて急騰している
  • 株価の上下が激しすぎる
  • 損切りまでの距離が7%を超える

本田技研は直近3カ月では強かったが、これらの除外条件には当てはまらなかった。

つまり、「上昇の勢いはあるが、短期的に上がりすぎてはいない銘柄」として残った。

損切りラインを1,550円にした根拠

株価が上がる可能性を考えるだけでは、売買計画として不十分である。

予想が外れた場合に、どこで売るかも購入前に決めておく必要がある。

今回は1,645円で買い、1,550円まで下がったら売る計画にした。

このように、損失が大きくなる前に売ることを損切りという。

1,550円にした一つ目の理由は、直近の安値を基準にしたからである。

今回のスクリーナーでは、株価がいったん下げ止まり、反発の起点になった安値を探している。

この安値をスイングローという。

モメンタム投資は、上昇の流れが続くことを前提に買う方法である。

株価が直近の安値を割り込んだ場合は、その前提が崩れた可能性があるため、いったん売るという考え方だ。

二つ目の理由は、購入価格から損切りラインまでの距離を7%以内に抑えるルールにしていたからである。

1株あたりの想定損失は、次のとおりである。

1,645円 − 1,550円 = 95円

購入価格に対する下落率は約5.8%になる。

95円 ÷ 1,645円 × 100 = 約5.8%

これは、あらかじめ決めていた「損切りまで7%以内」という条件に収まっている。

もし損切りラインまで10%や15%も離れていれば、予想が外れたときの損失が大きくなるため、その銘柄は買わない。

三つ目の理由は、100株買っても想定損失を1万円前後に抑えられるからである。

100株なので、想定損失は9,500円になる。

95円 × 100株 = 9,500円

実際には株価が急落して1,550円より安く約定する可能性もあるため、損失が必ず9,500円以内に収まるわけではない。

それでも「直近安値を割ったら売る」「損切りまで7%以内」「想定損失は約9,500円」という三つの基準があれば、損失が出たときに感情だけで判断するのを避けやすくなる。

利確ラインを1,835円にした根拠

当初は、想定損失の2倍の利益を狙い、1,835円を利益確定の目安にした。

1株あたりの想定損失は95円なので、その2倍は190円になる。

購入価格の1,645円に190円を足すと、1,835円になる。

95円 × 2 = 190円

1,645円 + 190円 = 1,835円

100株を1,835円で売れた場合の利益は、税金や手数料を考えなければ1万9,000円である。

190円 × 100株 = 1万9,000円

この損失と利益の比率をリスクリワードという。

今回の計画は「損失1に対して利益2」なので、リスクリワードは1対2になる。

この比率にした理由は、勝率が五分五分より低くても、利益が残る可能性があるからだ。

例えば、同じ条件で10回売買して4回勝ち、6回負けたとする。

1回の利益が1万9,000円、1回の損失が9,500円なら、計算は次のようになる。

4勝の利益:1万9,000円 × 4回 = 7万6,000円

6敗の損失:9,500円 × 6回 = 5万7,000円

差し引き:7万6,000円 − 5万7,000円 = 1万9,000円

これは「必ず勝率40%になる」という意味ではない。

利益を損失の2倍にできれば、勝率が40%だった場合でも計算上は利益が残るという例である。

したがって、1,835円はチャート上の抵抗線から決めた価格ではない。

損切りラインまでの95円を基準に、利益をその2倍にするという資金管理のルールから決めた価格である。

ただし、その後の検証では、上昇が続いている銘柄を1,835円で機械的にすべて売るより、値動きを見ながら利益を伸ばす方法にも検討の余地があると分かった。

そのため、1,835円は絶対に売る価格ではなく、売り方を考え直す目安として扱っている。

購入後の値動き

2026年8月24日14時43分時点の株価は1,745円だった。

購入価格より1株あたり100円上がり、100株で1万円の含み益になっている。

上昇率は6.07%である。

含み益とは、現在売れば得られる計算上の利益であり、まだ確定した利益ではない。

このあと株価が下がれば、含み益も減る。

したがって、今回の売買が成功だったかどうかは、最終的に売却するまで決まらない。

一回の利益では方法の正しさを証明できない

今回の購入後に株価が上がったからといって、この方法なら毎回もうかるわけではない。

移動平均線もモメンタムも、将来の株価を確実に当てる道具ではない。

判断材料をそろえても、相場全体の急落や会社固有の悪材料によって損失が出ることはある。

この方法で狙っているのは、「必ず勝つこと」ではなく、「同じ条件で何度も売買したときに、利益が損失を上回る可能性」である。

そのためには、一回の結果だけで判断せず、同じルールを繰り返し、勝率と平均利益、平均損失を記録する必要がある。

今回の購入判断

本田技研を買った理由は、会社の知名度や値ごろ感だけではない。

日経平均が上昇基調にあり、本田技研には直近3カ月の強いモメンタムがあり、短期的な上がりすぎも除外条件の範囲内だった。

そのうえで、1,550円という損切り価格を決め、許容できる損失額に収まる100株だけを買った。

投資判断を完全に正しくすることはできない。

それでも、買う条件と売る条件を事前に決めておけば、「上がりそうな気がしたから買った」という取引より、結果を振り返って改善しやすくなる。

今回の取引も、利益額だけではなく、決めたルールを守れたかという点まで記録していきたい。

※この記事は個人の売買記録であり、特定銘柄の購入を勧めるものではありません。