ベルギー奇想の系譜@渋谷bunkamuraに行ってきた!

ベルギー奇想の系譜@渋谷bunkamuraに行ってきた!

場所は、ラブドール展のすぐ近くの渋谷bunkamura
見覚えがあるから以前に一度くらい来た事あるのかな?

会場内は全て写真撮影禁止!
なので、今回は写真無し。
展示会場は作品保護のためかなり室温が低く目。最初は涼しい~と思っていたけど20~30分で寒くなってきた!
無料貸出のブランケットもあるけど、長袖シャツの一枚くらい持っていってもいいかも?

内容は、500年くらい前から現在のシュールレアリズムまで、悪魔とかちょっと病んでる系の絵画がメイン。
ベルセルクの世界の変貌の時の絵のパクリ元ネタとか色々あった。

ルネッサンス辺りまでは、キリスト教的な悪魔の絵が多い(版画だったりして絵として小さい)
七つの大罪と七つの徳目(4つしかなかったけど)なんかが印象的だった、小さなフレームに色々と詰め込んである。

現代に近づいてくると、宗教的な絵から商業的な絵に変貌していく。
「娼婦政治家」という絵の前で小学生くらいの女の子を連れた親子が
娘「ママ、娼婦って何?」
母「・・・・(小声)知らない」
娘「え?なんて言ったの?」
というやり取りがあった。

自分的には、現代の立体物の方が面白かった。
「生き残るには脳が足らない」理想ばかり膨らんで自滅する人間。婚活とか年収とか変に情報を知っているがために、理想と現実のギャップに苦しむ現代人を表現。
魔封波みたいに引き伸ばされた磔刑のキリストを沢山描いた「プレッツェル」(ブロンズ像)とか、筆を咥えさせ胴体に黄金を入れた骸骨を逆さ吊りして太鼓を叩く「ティンバー」とか
21世紀の奴は、人間の欲望をテーマにした作品が多かったね。

「狂った森」という絵を見たけど、単純に黒い森ってだけじゃないの?と思った。ヨーロッパ人にとっては森は無法地帯で、狼・魔女・山賊など恐ろしいものが住む恐怖の対象だからかな?
クトゥルフなんかでも感じるけど、恐怖心というのも結構文化的な物に左右されているんだな~と思った。

一番恐怖心を感じたのは、ヤン・ファーブルの「死の使者の首 慰めの象徴」
フクロウのマスクみたいな奴。正面から見ると視線(左右の眼球)がズレているのが惜しい!
でも、なかなかに不穏な空気を醸し出していて良かった。

大体1時間くらいで見終わった。客層は土地柄か女性が多いね。
混雑具合は、日曜日の昼頃だったけど空いていた(案内ポスターの絵でも2~3人程度で、ちょっと待っていれば間近で見れた)

1Fの無料展示(廃材で作ったオブジェ)とかも、なかなか面白かった

全体的に悪くはなかったけど、ミュシャ展が良すぎたので、それと比較しちゃうとね~。