ミドルエイジ・クライシス小説として有名な「四十八歳の抵抗」を読んでみた。

ミドルエイジ・クライシス小説として有名な「四十八歳の抵抗」を読んでみた。

舞台は、戦後の昭和30年。全然戦争の傷跡は無くて、わりと幸せそう。
主人公は大手保険会社の次長で、妻子も居て、それなりに幸せだけど、なんか急に燃えるような恋愛をしてみたい!このまま老いさらばえるのは嫌だ!今ならまだ行ける!と急に思い立ってジタバタする話。
最強伝説黒沢の一話みたいだな。なぜ、いまさら急に?

会社の金を横領して、愛人を作ったり、浮気したりするよりも、ヌード写真の撮影会くらいがちょうど良いと、同じ40代の同僚に諭されるが、イマイチな主人公は
都合よく出会いの場に誘ってくれる若い部下に、文句をいいつつホイホイとついて行く。

そこで19歳のユカにゾッコンになり、なんとか熱海の一泊旅行に連れ出す・・・。

昭和30年に読売新聞で連載されていたらしいけど、今読んでも確かに老いを意識した40代男性の心理描写は秀逸。
数年後に脳溢血で死ぬかも、と先の無さを嘆くのを見ると、人生100年時代で認知症に悩む令和とは、隔絶の感があるね。
孫が出来たら、もう人生は終わりだ!とか